診療放射線技師は医療業界の職人

医療業界には、診療放射線技師という仕事があります。診療放射線技師とはレントゲン装置やコンピューター断層撮影装置、磁気共鳴画像装置などを用いて人体を撮影し、体内に隠れる病気を発見することを主な仕事としています。

医師が病気の診断をする際、病気を撮影した高画質な画像の提供が求められます。そのため撮影技術は不可欠であり、診療放射線技師は医療業界の撮影職人と呼ばれることもあります。
レントゲン装置やCT装置は放射線を使用しますが、MRI装置は放射線を使用せず、高磁場が発生する磁石の力により撮影します。

様々な機械を使いこなす放射線技師は、医療的な知識以外に工学的な知識も求められます。病院には内科、外科を始め多くの科が存在しそれぞれから撮影オーダーが出されるため多科にわたる幅広い知識も必要とされており、勉強量はコメディカルの中でも多いと言われています。
診療放射線技師は病院勤務者の中では医師や看護師と比べると人数が少なく、目立ちにくい仕事です。しかし、その仕事の重要性はメジャーな医師や看護師にも引けを取らず、縁の下の力持ちと言われることも多いです。

最近では、2019年4月に診療放射線技師をメインに取り上げたドラマも放送され、高視聴率を得て診療放射線技師の仕事が注目されつつあります。目立ちにくいとされていた診療放射線技師の仕事が認知され、チーム医療に欠かせない存在という一般的な認識も増えつつあります。